VDTタイマー
VDTタイマーはPC作業による疲労症状を予防するためのソフトウェアです。-
EIZOのモニタに付属する「EyeCareユーティリティー」
Posted on 5月 21st, 2009 No comments
ディスプレイメーカーとして有名なEIZOのモニタには、一定時間が経過したことを画面に通知する、EyeCareユーティリティーというソフトウェアが付属しているそうです(Ver. 2.6移行の ScreenManager Pro for LCD の機能として)。
VDTタイマーと同じく、作業時間の経過や小休止のタイミングに気がつくきっかけになりそうです。同様の機能を持つソフトがもっと増えればいいですね。
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VDTタイマーの有効性の評価(学会ポスター)
Posted on 5月 6th, 2009 1 comment
(拡大)VDTタイマーの効果を、「ランダム化比較試験(RCT)」という科学的な方法を用いて評価しました。作業時間や小休止への意識や行動は明らかに改善し、自覚症状にも改善を示唆する傾向が見られました。
(この内容は、2009年5月の日本産業衛生学会でポスター発表する予定でしたが、新型インフルエンザの世界的流行に伴い参加を中止したため、いち早くWebで公開することにしました。)
作業時間をターゲットとした新たな指導法の開発
VDT作業(PCを用いた作業)の疲労症状には、目の疲れ、肩こり、イライラ感などがあります。それらを予防するために、モニタやキーボードの位置や座り方など、作業姿勢を改善する方法や、画面の写り込みや部屋の明るさなどを作業環境を改善する方法などがあります。液晶ディスプレイや小型PCの普及で、作業姿勢や作業環境は少しずつ改善してきています。
もうひとつ「連続作業時間」や「合計作業時間」なども疲労症状と大きく関係があります。しかし、PC作業時間は増える一方です。また、1時間を目安に小休止を取ることも推奨されていますが、作業中はなかなか時間の経過に気づきにくく、疲労症状をためてしまいがちです。
そこで、一定時間の経過をユーザーにお知らせするソフト「VDTタイマー」を用い、作業時間を意識させることで、ユーザーの疲労症状が緩和できるかどうか、ランダム化比較試験(RCT)という科学的な手法を用いて調べてみることにしました。

某企業でランダム化比較試験を実施
ある企業のソフトウェア開発を行う部署で、安全衛生委員会の健康作りイベントとして、この調査への協力を依頼しました(社内で調査を行う前に、一般ユーザーを対象にモニターテストを行い、VDTタイマーの使用がPCの業務使用に悪影響を与えないというデータを得ておきました)。
応募者54名を、VDTタイマーを使用するグループと、使用しないグループの2つにランダムに割り当てました。それぞれ、調査開始時、1ヶ月後、2ヶ月後の3回、Web上でアンケート調査を行いました。
アンケートの項目は「年齢、性別、VDT作業の種類、作業時間、小休止を取っていたか、自覚症状の有無、生産性への影響」などです。データ解析は知人に手伝ってもらいました。
結果:ユーザーの意識と行動は明らかに改善

上のグラフにあるように、VDTタイマーを使うことによって、作業時間の経過や、連続作業時間をより意識するようになりました。まあ、画面上にアラームが表示されるので、当然の結果ですね。さらに、小休止に対する意識も向上し、実際に小休止を取ると答えた人も増加しています。
結果:使用を継続することで自覚症状の改善効果も期待

一般的に、こうした介入研究で、自覚症状の改善などの効果が見られるには、数年単位の時間がかかります。今回の調査も、たった2ヶ月の期間でしたので、それぞれの自覚症状のスコアには有意な変化が見られませんでした。
ただし、詳しく解析したところ、いくつかの項目で改善傾向を示す結果も得られ、VDTタイマーの使用を続けることで、自覚症状が改善する可能性も示唆されました。
結論:VDTタイマーは作業疲労の予防に有効である
今回の調査で、これまで介入することが難しかった「PCの作業時間」「連続作業時間」について、「作業時間の経過をお知らせする」というシンプルなソフトウェアを用いることで、作業者の意識や行動に改善をもたらすことがわかりました。このソフトウェアの使用を続けることで、目の疲れや肩こりなどの症状をさらに改善できる可能性も示唆されました。
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72%のユーザーが「VDTタイマーは有効」と回答
Posted on 5月 6th, 2009 1 comment
PC作業の疲労症状を予防するソフトウェア「VDTタイマー」のモニターアンケートで、7割を超えるユーザーが「作業時間を意識するようになった」と回答し、VDTタイマーの有効性が示唆される結果となりました。
● アンケートの方法
VDTタイマーを最初に起動したときに自動的にサーバーに接続して日付などを登録しました。それから3週間が経過した時点で、アンケートへの記入を促す画面を表示し、WEB上でアンケート調査を行いました。
・エントリー期間: 2006年10月27日〜2006年12月31日
・エントリー件数: 1165件
・アンケート調査期間: 2006年10月27日〜2007年1月31日
・アンケート回答数: 572件 (有効回答数: 540件、回収率 46.4%)● 予想を大幅に超えるエントリー数と回答数
当初、エントリー数を300件、回答数は100件程度と見込んでいましたが、「窓の杜」「スラッシュドット」などのサイトで取り上げられたことが話題となり、予想を上回るエントリー数が得られました。また、アンケート回収率も46%と非常に高かったことも驚きでした。これはすなわち、VDTタイマーを3週間使い続けた(少なくとも削除しなかった)ユーザーが46%もいたということです。
● 7割を超えるユーザーが「作業時間を意識する」ように
VDTタイマーの最大の目的は「作業時間を意識してもらう」ことです。質問1の回答をみると、7割近くのユーザーが以前より作業時間や小休止を意識するようになったと答えています。しかし、小休止を取るなど実際の行動に結びついているユーザーは4割程度です。
● VDTタイマーはPC作業をさまたげない
VDTタイマーの開発で最も留意したのが「PC作業の妨げにならないこと」です。アンケートでは、8割を超えるユーザーが「それほどじゃまにならなかった」と回答しています。アンケートの回収率の高さもこれを裏付けています。
● 今後はより詳細な調査を行う予定
今回の結果より、VDTタイマーのインストールがPC操作のパフォーマンスを落とさないこと、PC作業時間への意識を高めることなどが示唆されます。今後は、VDTタイマーが「肩こり、目の疲れ」など、ユーザーの自覚症状にどれほどの影響を与えるのか、より詳細な検討を行っていく予定です(→実施しました。結果はこちら。)。
モニターアンケートに参加してくださった皆さま、ご協力まことにありがとうございました。● 参考
質問1: VDTタイマーを利用してからPCでの作業時間の長さや、小休止について意識するようになりましたか?
→ 作業時間や小休止について意識するようになった 72%
→ どちらともいえない 18%
→ ほとんど意識しない 10%質問2: VDTタイマーを利用してから、作業中に小休止をとるようになりましたか?
→ 小休止をとるようになった 38%
→ どちらともいえない 42%
→ ほとんど小休止をとらない 20%質問3: VDTタイマーはPC作業のじゃまになりましたか?
→ それほどじゃまにならなかった 84%
→ どちらともいえない 15%
→ 非常にじゃまになった 1%



